表彰名称 | 業務名等 | 発注者 |
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国土交通省 事務所長表彰 |
岩木川上流流量観測・採水作業 |
国土交通省 青森河川国道事務所 |
青森県 県土整備部長表彰 | 国道102号橋梁補修「門沢橋」設計業務委託 | 青森県 中南地域県民局 地域整備部 |
青森県 東青地域県民局 地域整備部長表彰 | 三厩停車場竜飛崎線橋梁補修(宇鉄沢橋)設計業務委託 | 青森県 東青地域県民局 地域整備部 |
青森県 西北地域県民局 地域整備部長表彰 |
令和4年度 メンテ第443号 五所川原岩木線梁補修(幡竜橋)設計業務委託 |
青森県 西北地域県⺠局 地域整備部 |
青森県 下北地域県民局 地域整備部長表彰 | 繰メンテ第404-1号 むつ尻屋崎線橋梁架替(赤坂橋)修正設計業務委託 |
青森県 下北地域県⺠局 地域整備部 |
本業務は、岩木川の計画・管理上の基礎資料収集を目的として、上流部の流量観測を実施するとともに、水質・底質状況を把握するための採水を行ったものです。
以下の創意工夫により、観測精度、作業効率、安全性の向上および環境影響の低減に努めました。
深浅測量はADCP※をラジコン操作で行い、以下の効果が得られた。
※ADCP(超音波ドップラー式流向流速プロファイラー)
稀にしか経験しない大出水が2回発生し、以下の対応を実施した。
図1 流量観測図【幡龍橋】 |
写真1 深浅測量(ADCP) |
写真2 ADCP本体 |
写真3 空撮 R4.8.10新成瀬橋付近 |
本業務は、国道102号(浅瀬石川ダム湖区間)に架橋されている「門沢橋」の橋脚耐震補強設計(1基)と直接基礎耐震補強設計(1基)及び各部材の補修詳細設計を実施したものです。本橋は、第2次緊急輸送路上に位置し、耐震補強対策の優先順位が高い橋梁であったが、ダム湖内の橋脚であること、急峻な狭小地で仮設備の構築が困難であったことから耐震補強対策が先延ばしとなっていました。
特に、橋脚施工ヤードの確保は、ダム湖の貯水状況や周辺状況等の綿密な調査に加え、施工時の条件を精査することで補強工事を可能としました。さらに、低空間で施工可能な仮締切工法(ライナープレート+薬液注入工)と貯水時期や安全性に配慮した施工計画を提案し、ダム管理者(国土交通省岩木川ダム統合管理事務所)との協議を円滑に進め、工事計画の承諾を得ました。また、柱高30m以上の高橋脚の耐震補強(RC巻立て工法)となるため補強後の死荷重増加に対応し、直接基礎の補強対策(フーチング上面RC増厚工法)も併せて技術提案し、採用されました。
図-1 門沢橋 補修対策側面図 |
図-3 浅瀬石川ダム貯水観測データ |
図-2 浅瀬石川ダム貯水観測データ |
写真-1 門沢橋現況 |
写真-2 門沢橋施工イメージ |
本業務は、三厩停車場龍飛崎線『宇鉄沢橋』の橋脚耐震補強設計、落橋防止装置設計及び支承取替設計を実施したものです。
本橋は、現地調査で全ての伸縮継手に遊間異常が確認(図-1)されたことから、下部工形状の詳細把握のため、下部工施工当時の航空写真(国土地理院)による躯体高さ判読、橋台竪壁のコア抜き(水平方向)、ボーリング調査(鉛直方向)を実施し、A2橋台の高さが適用高さ以上であり、かつ不安定な状態であることを特定しました。(図-2)
A2本体の安定対策として、経済性・施工性に優れるグラウンドアンカー工法の採用を提案、さらに、支承についても遊間異常や破損状況から支承取替について検討し、経済性、維持管理性に優れる、レベル2対応支承に取り替える対策案を提案、採用されました。
図-1 宇鉄沢橋 側面図 |
図-2 A2橋台断面図 |
写真-1 P1支承の遊間異常 |
写真-2 P2支承の遊間異常 |
写真-3 P3ストッパーの破損 |
写真-4 P2アンカーボルトの抜け |
本業務は、一般県道むつ尻屋崎線に架橋されている赤坂橋において、最新の河川条件を反映した仮締切時の河川流況への影響検討や施工計画、土留工修正設計などを実施したものです。(*図4参照)
本橋梁の河川内の工事は工種が非常に多く、P2橋脚は非出水期のみの施工が困難でした。この課題に対し、仮締切工及び坂路工等を存置した状態での不等流解析を行い、河積を阻害する状態での流下能力を立証(*図3)することで、河川管理者から出水期施工の承諾を得ることができました。また、工種や目的に応じた仮締切方法の提案や施工時の安全性確保に配慮したほか、橋脚施工時の護岸工、根固工の施工も一連で工事可能な仮締切工の範囲設定ならびに施工計画を行なった工期短縮案を提案しました。
本業務は、(主)五所川原岩木線と岩木川(直轄管理区間)の交差部に架橋されている『幡竜橋』について、橋脚耐震補強のための仮設構造物詳細設計及び施工計画を実施したものです。本橋の架橋位置は、近年の豪雨災害時における水位上昇が著しいことや、施工期間の厳しい制約から、河川内工事における事故・災害リスクが非常に高い箇所であると想定されるため、施工計画策定に当たっては、施工方法の詳細な検討や綿密な工程管理のほか、十分なリスク管理が求められる業務でした。
橋脚の仮締切工は鋼矢板を基本に検討し、P1橋脚では大規模な仮締切となるため、非出水期のみでは施工が困難と判断しました。一方、出水期での仮設構造物残置は治水上問題が大きいため、本設計では橋脚補強工事をH.W.L以上で2分割し、2箇年目はパネル式吊足場(写真-1)を採用することで治水上の問題点を解決可能と考え計画を進めました。(図-1~2)。さらに、非出水期最高水位時のハイドログラフ(図-3)を基に、1時間当たりの水位上昇量と使用する建設機械の退避可能時間(写真-2)を整理し、各施工期間の退避水位(表-1)を決定することで、リスク管理と安全性の向上に努めました。
図-1 P1橋脚仮締切工(1期目) |
図-2 P1橋脚パネル式吊足場(2期目) |
写真-1 パネル式吊足場 |
図-3 幡竜橋水位観測所ハイドログラフ |
写真-2 退避ルート(例:P2施工時) |
表-1 作業中止基準(例:P2施工時)
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当社の成果内容が高く評価され、多くの表彰の栄誉を賜ったことは日常の何気ないプロセスさえ疎かにせず、より良い品質を目指したチーム・スタッフの協働力によるものです。
“成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは、続ける勇気である。” ウィンストン・チャーチル
この言葉の「成功」を「表彰」に置き換えてみて下さい。受賞した人、受賞を逃した人、肝心なのは「続ける勇気」であると捉えられます。受賞に奢ることなく、マンネリに陥ることなく技術力向上のための「研鑽」を続けることに他なりません。地道な努力を「続ける勇気」を持つ者がこれからも勝者になれるのだと思います。 今後も受賞を目指して、研鑽を「続ける勇気」を身に着けて邁進しましょう。 中村 資紀 |