BIM(Building.InformationModeling)/ CIM (Construction.InfomationMdeling /Manegement)とは、調査・設計段階から三次元モデルに属性を付加したBIM/CIMモデルを活用することで、設計段階で様々な検討を可能とし、施工・維持管理の各段階でさらに連携・発展させることにより、一層の建設生産システムの効率化・高度化を図るものです。
弊社では、BIM/CIM導入に向けた様々なニーズに対応するため、各種技術(レーザースキャナ、三次元CAD、VR、GIS等)への取組みを進めています。
グリーンレーザーによる人工リーフ調査の事例 |
道路プレロード計画への3次元設計モデル適用事例 |
新型コロナウイルス感染症対策を契機とした非接触・リモート型の働き方への転換と抜本的な生産性向上や安全性向上を図るため、IT技術を積極的に活用しながら、社内の生産システム全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していきます。
UAVによる空撮 |
グリーンレーザーによる人工リーフ調査 |
グリーンレーザ搭載UAV動画(YouTube) |
3D設計(道路予備設計)事例 |
3次元地質モデル図 |
3次元地質透過モデル |
施工計画(VR画像) |
本橋のRC床版には、ひびわれや土砂化が広範囲で確認された。
補修対策では、損傷原因を特定し、死荷重増加を抑制した上で耐荷力を向上させることが求められる難易度の高い業務である。
このため、①床版上面の可視化に優れた新技術「電磁波レーダ探査車」を採用し損傷範囲を特定することで、床版打換えと補修する範囲を明確に区分。②現況路面高を変えない制約条件で、舗装厚・ハンチ高の工夫することで床版剛性の向上。③片持ち床版の端部補強は、大型車両を確実に支える鋼製ブラケットを設置し、3D画像により部材の取り合いを確認などを提案。
さらに、車両の走行シミュレーションにより、その効果を確認し、河川協議では積極的に3D画像やVR動画を活用することで円滑な業務を実現した。
床版撤去施工時(3D画像) |
電磁波レーダ探査車 |
東北復興DX・i-Construction連絡調整会議(有識者、東北6県、仙台市、建設業団体、東北地方整備局)では、建設現場のさらなる生産性向上と東北地域建設業におけるDX促進を目的に、地元建設関連企業がICTやデジタル技術を幅広く導入・活用できる状況を目指し、ICTやデジタル技術に係る豊富な実務経験や知見、ノウハウを有する企業等を「ICTサポーター」(以下「サポーター」)として認定し、地域建設企業が個別の会社レベルでは難しいデジタル化について、技術相談し易く・取り組み易い環境づくりに向けて「ICTサポーター制度」を創設しました。
当社も現地の点群データ等計測データ取得から3次元測量の図化、3次元設計まで幅広く対応が可能な企業として「ICTサポーター」として認定を受けております。
■ICTサポ-タ-認定制度
VR・ARの活用場面と今後の可能性についてVR・AR技術は、BIM/CIMの原則導入にあわせ、完成設計図を3次元でわかりやすく視覚的に見える化し、関係者間での情報共有、コミュニケーション向上に役立っています。 今後は、BIM/CIMと連携したVR・ARの活用の需要がさらに高まり、作業効率向上に役立つものと考えています。 佐藤 玲央 |
DX・BIM/CIM推進について
弊社のBIM/CIM活用は、UAV搭載型グリーンレーザや地上レーザスキャナ、3D、VRなどの最新ICTを活用して、測量、地質調査、設計の各段階において情報を共有することにより、現場作業の効率性UPや高品質の成果を客先に提供することを目指しています。
多様な視点から検証できることで俯瞰的な計画の妥当性、配筋ミスや手戻りの削減、施工段階の見える化による計画の妥当性・安全性の確認、住民への有効な説明資料、また若手社員の教育資料として寄与していることから、今後とも着実に推進してまいりたいと考えております。
代表取締役専務 千葉 哲蔵